2000 年 1 巻 p. 35-46
計量化学の分野では、PLS(Partial Least Squares)法や主成分分析法などの手法を用いて、化学データをモデル化する研究が行われている。そして、そのモデル式による物性予測は、材料開発などさまざまな分野で応用されている。しかし、このような通常の物性予測法では複数の目的物性値を同時に満たす説明変数の組(候補材料)を見つけることは困難である。そこで、これを実現する逆解析プログラムを開発し、本研究室で開発を続けているケモメトリックス\フトウェアChemish(補足資料参照)に組み込み、1)モデリング、2)逆解析、3)逆解析により得られた候補(説明変数の組)の評価、の一連の流れを実現することに成功した。