2002 年 28 巻 5 号 p. 618-620
食品廃棄物(厨芥類)の減量処理法としての凍結・解凍・遠心脱水法について検討した.植物系材料については,インピーダンス測定により凍結・解凍操作は細胞膜構造を破壊することにより,脱水効果を高めることがわかり,また,トウフなどのゲル系材料については凍結変性により,著しい脱水効果を見ることができた.本方法は動物系材料やチーズなどには不向きであったが,10種類の食品材料や調理屑に対し,約50%の減量効果が得られ,厨芥類の輸送,焼却,コンポスト化のいずれにおいても有効であると思われた.