1969 年 33 巻 4 号 p. 381-386,a1
繊維層によるエアロゾル炉過の解析には, 慣性, さえぎり, 拡散の三機構を考慮せねばならぬ。従って単一繊維捕集効率は繊維まわりのRe数 (Re), 慣性パラメータ (Ψ), 粒子繊維直径比 (R), 拡散バラメータ (D) の複雑な関数となる。前報でRe1の範囲の慣性さえぎり効率ηTIがΨとRの関数として求められた。この結果とRe=10のDnviesのデータおよびRe<1000のポテンシャル流域の理論値を組み合わせ。全Re域に対するηTIをRe, Ψ, Rの関数として求める内挿図を描いた。このηTIに拡散さえぎり効率に対するFrieilanderの半実験式の拡散項ηDを加えることにより, 広範囲の操作条件における信頼できる単繊維効率の値が推定できる。