1990 年 16 巻 2 号 p. 268-274
二成分混合粒子のテーパー付き流動層での流動化挙動を調べるため, 楔型層を用いて, 圧力損失・粒子挙動・偏析挙動について検討を加えた.使用した粒子は粒径の異なるガラスビーズで, Geldartの分類でいうBおよびD粒子である.
テーパー付き流動層で二成分混合粒子を流動化させた場合, 流動化開始から完全混合状態までの流速の間において, 層はコア部と周辺部に分かれ, 流速に応じて特徴のある挙動を示す.特にコア部においては浮上性粒子と沈降性粒子の分離が生じ, 下部に沈降性粒子を主とする層が生じ, 条件によってはその層は流動化せず柱状の偏析層を形成する.