北日本病害虫研究会報
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イチゴ灰色かび病菌の潜在感染
石坂 信之高橋 淳
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1997 年 1997 巻 48 号 p. 88-90

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抄録

市販のイチゴの果実はしばしば表面が凹み, 槌色して, 水浸状になっていることがあり, このような果実から灰色かび病菌 (Botrytis cinerea Pers.) が分離されることが多い. 1985~1987年の3年間, 市販のイチゴの果実を調査して, 無病徴の果実の多くのものが潜在感染をしていることを明らかにした。また, 果実の潜在感染の原因になると考えられる花器感染についても, 無病徴の花から灰色かび病菌を分離して, 花も潜在感染していることを明らかにした。さらに, 薯を用いた潜在感染の簡易検定法と花器感染の精度の高い検定法を提案した。

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