杏林医学会雑誌
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総説
高齢者の栄養
病院における食の重要性(病院栄養士の立場から)
塚田 芳枝
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2011 年 42 巻 2 号 p. 49-52

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抄録

 病院の食事は治療の一環である。しかし,入院患者や,その家族も同様に考えているだろうか? 患者にも食に対するいろいろな“期待”や“思い”があり,それが治療の一環としての食事を妨げることもある。
 そして,誰しもが栄養不良の状態になる可能性をもっている。病気の患者,高齢の患者であれば尚更である。栄養状態の改善にはNST(Nutriton Supprt Team)で取り組む。
 病院栄養士は,治療の一環として機能する食事の提供を行う一方,NSTの一員として,患者の栄養改善に貢献しなければならない。また,患者の“期待”や“思い”にも目を向け,入院生活における楽しみと感じていただける食事作りについても,模索を続ける必要がある。

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