2013 年 44 巻 4 号 p. 191-200
脳卒中のなかでも各方面での進歩が著しい脳虚血における画像診断の最近のトピックスを概説する。まず急性期脳虚血の描出についてCTの早期虚血サイン,拡散強調像の主に技術的な面,磁化率強調画像の意義を述べる。ついで血管イメージングの現況として,3T装置でのMRA,FLAIR像でのintraarterial sign,basiparallel anatomic scan(BPAS),black-blood法での頭蓋内のMRA,非造影でのtime-resolved MRA(MRDSA),頸動脈プラークイメージングについて解説する。さらに灌流画像について,現状での臨床的位置づけなどに触れた後,面検出器CTによる灌流画像とarterial spin labelingについて言及する。