日大医学雑誌
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症例報告
微小変化型ネフローゼの再発により急性腎不全に至った一例
丸山 高史宇賀 真知子池田 迅松三 雄騎奈倉 千苗美氷見 智子宇都 栄作福家 吉伸岡田 一義藤田 宜是松本 紘一
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2008 年 67 巻 2 号 p. 137-140

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抄録

一般に微小変化型ネフローゼ症候群はステロイド療法に良好に反応して予後は良好であるが,低蛋白血症による循環血漿量の低下,ひいては腎血流量の低下を原因の一つとして可逆性の急性腎不全を来す事がある.一年前に腎生検で微小変化群と診断されステロイドの内服のもと外来経過観察中であったが,感染や過度の運動を機に再発.急性腎不全を呈してステロイドパルス療法の後,血液浄化療法も併用して寛解に至った症例を経験したので報告する.

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© 2008 日本大学医学会
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