日本歯周病学会会誌
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表面麻酔剤アミノ安息香酸エチル (Hurricaine Gel および Liquid) の局所塗布に関する効果について
塩入 隆行有澤 康宮川 英祐石橋 克禮浅田 洸一早川 琢郎雨宮 義弘
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1983 年 25 巻 4 号 p. 882-887

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抄録
表面麻酔法は粘膜または皮膚の表面に局所麻酔薬を塗布したり, 一過性の凍結を起こさせたりして, 薬剤の作用または寒冷作用により知覚神経終末を麻痺させる麻酔法である。
しかしながら, その麻酔効果に関する報告は少ないと思われる。そこで今回アミノ安息香酸エチル (Hurricaine Gel および Liquid) について歯石除去時の疼痛抑制および局所麻酔注射針刺入点への術前塗布として使用し, その効果について調査した。その結果, 除石時における有効性は Gel タイプで53.8%, Liquid タイプで55.9%であった。また, 局所麻酔注射針刺入点に対する表面塗布麻酔に使用した場合の有効性は Gel タイプで85.7%, Liquid タイプで89.7%であった。
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