教育心理学年報
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I わが国の教育心理学の研究動向と展望
臨床心理学の研究動向と課題
—— 知を伝えることと受け止めることの観点から ———
佐々木 淳
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2016 年 55 巻 p. 101-115

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抄録

 本稿は, 本邦における臨床心理学の動向と課題, そして2014年7月から2015年6月末までの1年間での本邦の臨床心理学に関する研究の概観という2つの話題を扱っている。前半部では, 1997年以降の『教育心理学年報』の臨床部門の論文から, 臨床心理学のあるべき姿について確認した。そして, 臨床心理学の知見の意味理解の重要性を指摘し, エビデンス・リテラシーの教育と事例研究の必要性を論じた。また, 専門家を対象とした研究への期待を述べた。後半部では, 4つの学術雑誌から45の論文をレビューして紹介した。

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© 2016 日本教育心理学会
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