ペット栄養学会誌
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原著論文
イヌのマッスルコンディションスコア評価における触知の数値化に関する研究
小泉 亜希子津田 育美福原 唯山谷 千鶴大野 耕一辻本 元大辻 一也
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2016 年 19 巻 2 号 p. 82-87

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抄録

マッスルコンディションスコア(MCS)は、目視検査ならびに側頭部、肩甲骨、肋骨、腰椎、骨盤の5ヵ所を触診し筋肉量を主観的に診断する方法である。しかしそれを応用した報告は見当たらない。 そこで我々は、MCSの臨床での普及を推進するためにMCSモデルを開発することにした。MCSモデルを開発するにあたっては、模擬筋肉や模擬脂肪に相当する素材を選択する必要がある。本研究ではMCSの触知を数値化することを目的とした。実験には21頭の被験犬を用いた。MCS評価は上記の5ヵ所の触診部を触診した。また、触知を数値化するために各触診部の硬度(以下触診部硬度と言う)を、筋硬度計を用いて測定した。その結果、個々の触診部のMCS値と触診部硬度は骨盤部を除いて強い負の相関関係を示した。また両者の相関係数は5ヵ所の触診部の平均値で評価した方が個々の触診部の相関係数より高くなった。これらの情報を参考に今後MCSモデルを作成する予定である。

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© 2016 日本ペット栄養学会
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