美術教育学:美術科教育学会誌
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美術鑑賞文におけるレパートリーの考察
石崎 和宏王 文純
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2006 年 27 巻 p. 29-41

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抄録

本研究の目的は,レパートリーの観点を援用して美術鑑賞文の分析方法を開発し,さらにその分析方法に基づいて,「アートリポーター」で作成された鑑賞文を分析し,鑑賞スキル習得の効果を検討することである。まず,レパートリーの枠組みから分析基準を作成し,それに基づく方法の信頼性と妥当性を検証した。そして,中学生から大学院生に行った調査から,「アートリポーター」による鑑賞文と,それを使う前に作成した自由鑑賞文を比較し,それぞれの特徴について鑑賞スキルの出現率の分析から明確化した。その結果,分析方法の信頼性と妥当性が確認され,また,「アートリポーター」には,鑑賞スキルの多様化とレベルの深化を促す効果が示唆された。

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© 2006 美術科教育学会
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