茨城県公立中学校非常勤講師
2006 年 27 巻 p. 107-119
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「松林図屏風」には,松林に漂う深い霧が見える。豊かな質感と情感のある柔らかな霧の美しさこそ,本作品の魅力だろう。しかし,実際に描かれているのは松のみである。そのような霧は画面のどこにも描かれていない。霧は全くの余白である。本稿では,その余白の独自性を考察し,その余白体験を中心とした授業の展開構造を検討した。また,中学校での授業実践を行い,この余白の理解を目的とした教育的可能性を確認した。
大学美術教科教育研究会報告
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