抄録
スチュワードシップ・コードやコーポレートガバナンス・コードの策定などをはじめとして,今日においてもコーポレート・ガバナンス(本稿では「株式会社統治」と訳す)の問題は企業経営の現場,そして研究者の世界においても注目を集める問題となっている。日本企業については,過去,メインバンクの役割が,今日,(独立)社外取締役の役割に大きな注目が集まっている。本論文ではそれらプレイヤーの役割だけではなく,従業員集団(労働組合を含む)が統治に果たした役割,くわえて財団といった存在が統治に果たしてきた役割など,多様な統治の姿に焦点を当てて,議論を展開した。