經營學論集
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第86集 株式会社の本質を問う-21世紀の企業像
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(06)ドイツにおける金融投資家の活動について
*平澤 克彦
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p. F6-1-F6-11

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抄録

戦後ドイツ経済の発展を規定した大量生産・大量消費を基盤とする経済体制は,1970年代末葉からその矛盾を露呈するに至り,金融を基軸とする蓄積体制へと転換を遂げてきた。とりわけ2000年頃から金融面での規制緩和を背景に,ドイツでも金融投資家の活発な活動が見られるようになった。本稿の課題は,実証的な研究をもとに,金融投資家の実際の活動を検討し,金融投資家の活動が社会・経済にいかなるインパクトを及ぼすのかを検討することにあった。

 一般に金融投資家の活動は,資本参加や企業買収にあたり,自己資金のみならず,レバレッジによる外部資金を活用し,投資した自己資金も特別配当などを通じて回収し,リストラを断行して企業価値を高め,更なる売却により収益を上げるというプロセスをとっている。そのため,企業の破綻や雇用不安が懸念されるが,投資の対象がコンツェルンのコア事業にはない子会社などであることから,金融投資家はサプライヤー・システムの再編を加速する役割を担っていたとみることができる。

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