本稿の目的は,「2025年問題」への対応を背景に医療法改正によって新たに創設される「地域医療連携推進法人」について組織間関係の枠組みにおいて考察することにある。同法人は,医療法改正によって2017年以降に創設可能になる一般社団法人であり,医療サービスを提供する地域医療機関の協力から医療機能の役割を補完し合うために参加する医療法人間において組織間の資源交換が発生すると捉えられる。同法人は参画する医療法人にとって利害関係組織であり,外部に存在する経営資源をコントロールするために好ましい関係を築くことが必要性になる。本研究では,組織間関係,ポジショニング,バリューチェーン,アライアンスとシナジー等の既存研究を概観し,同法人の内容を述べたうえで,組織間関係論の視点からの考察を試みる。