長崎県の観光戦略には三品(2007)による「利害を一つにしない構成員を動機づけ,共通の目標に導くコーディネーション」が必要であり,その役割の担い手の一つとして行政では限界があることを指摘し,JTB九州が妥当であることを論証する。
観光の定義を明らかにして,観光行動に伴う観光消費が垣根を越えて地域経済の果実に結び付ける要因として,戦略的に検証する。
本研究における経営戦略の定義を三品(2006)が説明する「長期利益の安定成長と最大化を図ること」と定義,あわせて,経営戦略論のうちリソース・ベースト・ビューを本研究にフィットする戦略論として検討する。
本研究の命題である戦略不全を三品(2004)がいう「戦略が機能しないこと」として位置付け,本研究では,戦略不全をさらに3分類(戦略不備,戦略不能,戦略不在)に区分けした。これらを個別に論証し,長崎県観光戦略が戦略不備の状況であることを論じる。
戦略不全を脱却するために,JTB九州がコーディネーターとしての役割を担い,妥当であることを検証する。
抄録全体を表示