日本接着学会誌
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技術論文
両末端官能基型アクリルポリマーを用いた機能性粘着剤への応用
須田 薫吉田 哲也
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2014 年 50 巻 7 号 p. 223-228

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抄録

リビングラジカル重合法にて,ポリマーの両末端に水酸基を導入したアクリルテレケリックポリマーを合成した。これに適宜最適なポリイソシアネート化合物を添加し,テレケリック構造を活かしたポ リマー鎖延長や架橋を行うことで特徴あ る粘着剤となった。これら粘着剤は通常のフリーラジカル重合で合成される粘着剤と同等の性能を持つ上に,耐熱試験後の被着体低汚染性を示すことや,粘着力の温度・剥離速度依存性が低い特長があ ることがわかった。加えて組成によっては不揮発分が80%を超える高固形分化も可能な粘着剤とすることができた。

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© 2014 一般社団法人 日本接着学会
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