日本接着学会誌
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研究論文
ピロメリットイミド結合導入ポリイミドウレタンエラストマーで改質したエポキシ樹脂の物性
髙木 一功佐藤 暢也山田 英介
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2016 年 52 巻 2 号 p. 31-37

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抄録

ピロメリット酸二無水物と1,4-ブタンジオールを鎖延長剤として併用し,イソシアナート末端プレポリマーとの反応によってポリイミドウレタンエラストマー(PIUE)をエポキシ樹脂中でin-situ重合した。合成したPIUE中のピロメリットイミド結合量と,エポキシ樹脂へのPIUEブレンド量を変えて,それらの硬化物の諸物性との関係を検討した。接着物性,破壊靭性値は,PIUEブレンドにより向上した。走査型電子顕微鏡(SEM)観察から,これらの系は海島型のミクロ層分離構造を形成しており,島のPIUEの粒径はピロメリットイミド結合量を増大させることで微細化し,破壊靭性値の変化と相関した。曲げ物性,動的粘弾性測定により,通常のポリウレタンエラストマーでは,ブレンド量増加と共に,弾性率及びTgの低下の傾向を示すが,ハード成分への剛直なピロメリットイミド結合の導入により,ブレンド量増加による物性低下の抑制を認めた。

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© 2016 一般社団法人 日本接着学会
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