2020 年 56 巻 2 号 p. 63-69
測定対象物表面に繰返し荷重をかけた際に,熱弾性効果から発生する温度変化を赤外線サーモグラフィで観察することで赤外線応力測定画像を得ることができる。対象物表面に発生する温度変動の大きさを測定すると,温度変動量の大きさは繰返しかかる応力値と比例し応力分布の可視化が可能となる。併せて破壊の起点となる散逸エネルギー画像を得ることができ,赤外線応力測定画像と散逸エネルギー画像を比較することで破壊のメカニズムを観察できる。通常,この測定は金属を測定対象としているが,ここではプラスチック材としてPPS 材を使用した試験結果に関して述べる。