2017 年 22 巻 1 号 p. 1_26-1_29
本作品「Light Scale」は、音という聴覚領域において、光という視覚領域から発想された新たな音階を提案するものである。本稿では、光のスペクトルを表す周波数と音の高さを表す周波数を照応させ創造した音階の原理について解説し、合わせてその音階をデザインするアプローチについて述べる。生み出した音階、Light Scaleはクラシック音楽やポピュラー音楽で使用される従来の作曲法にはない音階であり、新たな音階が創成する未知のメロディーや新しい芸術表現の可能性についても述べる。