デザイン学研究作品集
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  • 上野 明也
    2018 年 24 巻 1 号 p. 1_2-1_5
    発行日: 2019/03/31
    公開日: 2019/03/19
    ジャーナル 認証あり
    本作品は電気自動車として公道を走行できるだけでなく、コンパクトなボディーを活かして屋内での移動が可能な上に、ビルの屋上や駅構内等でキッチンとして利用する際には、図1のように車体が拡大して飲食物の調理及び販売が可能なキッチンカーである。
    デザインプロセスの初期の段階から構造最適化のひとつであるトポロジー最適化を車体のデザインに利用するとともに、実車を製作、そして軽量化を実現した。
  • 勝部 里菜, 益子 宗, 内山 俊朗
    2018 年 24 巻 1 号 p. 1_6-1_11
    発行日: 2019/03/31
    公開日: 2019/03/19
    ジャーナル 認証あり
     engawaは、空間内で何が起こっているのかを可視化し、この情報を外部に配信するためのシステムである。近年、動画のライブ配信、SNSなどを通じた遠隔参加など、実際に会場に行く以外にも、様々な方法で展示会やイベントに参加している人が増えている。さらに、イベントに参加した人だけでなく、参加しなかった人も、アーカイブされた映像を見たりコメントしたりすることができる。このようにして、参加者は異なる空間や時間を超えて情報を交換することができ、一体感が生まれさらにそのイベントが盛り上がる状況が見受けられる。この点を念頭に、engawaを開発した。 engawaの目的は、イベントを盛り上げるために、何が起こっているのかをリアルタイムで伝えることである。それを伝える効果的な方法は、動画のライブ配信であるが、来場者を撮影・配信することはプライバシー上の理由から問題がある。そこで、CGを使ってリアルタイムで参加者の動きを再現するシステム engawaを開発し、参加者のプライバシーを保護しながら動画のライブ配信ができるようにした。
  • 井関 大介, 余部 昇太, 田中 快汰, 加藤 健郎, 松岡 由幸
    2018 年 24 巻 1 号 p. 1_12-1_17
    発行日: 2019/03/31
    公開日: 2019/03/19
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     近年、人工物の大規模化・複雑化に伴い、デザインには「自由な思考」による豊かな発想と「理にかなった思考」によるデザイン展開が必要とされている。Mメソッドは、それらの両立を可能とする方法論であり、これまでに様々なデザインに適用されている。本作品「Mメソッドシステム」は、これまで模造紙と付箋紙を利用してきたMメソッドをUnreal Engineを用いてデジタル化したものである。これにより、デザイン過程において、ウェブ上のキーワード・画像や発想したアイデアスケッチなどを利用できるとともに、それらを用いたデザインプロセスを記録できる。さらに、共有画面と複数の個人画面(スマートフォン・個人ノートPC)をインタラクションさせることで、大規模化・複雑化した人工物のみならず、様々なデザイン対象において、共創・協働とそれに伴う創発性やコンカレント性も期待できる。
  • 飯塚 昂大, 原田 泰
    2018 年 24 巻 1 号 p. 1_18-1_23
    発行日: 2019/03/31
    公開日: 2019/03/19
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     本作品は「プロジェクション・プレイ」という表現方法と、それを用いたワークショップ(以下WS)である。プロジェクション・プレイWSは、現時点では、小・中学生がプログラミングを学ぶための活動として、函館市内で数回の実践を行なっている。
     プロジェクション・プレイWSでは参加者自身がその制作と発表までを行う。この体験によって参加者がコンピュータを用いた制作活動を画面の中だけで完結させず、実世界の中での自らの行為と結びつけることによって、情報技術の支援や活用の方法のあり方を意識するきっかけを提供することをめざす。
     本稿ではプロジェクション・プレイWSの実践内容を記述することで、デザインを学ぶ場のデザインやプログラミング教育の参考となるような活動実践の例を提供する。
  • 林 秀紀, 櫛 勝彦
    2018 年 24 巻 1 号 p. 1_24-1_29
    発行日: 2019/03/31
    公開日: 2019/03/19
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     日本は国土面積の約7割を森林が占めるものの、国産材の使用率は約3割程度に留まり利用促進の取組みが行われてきた。林野庁が推進する「木育」は木の文化や理解を深め国産材利用の意義を学ぶ教育活動である[注1]。著者らは、予備研究において、「木育玩具による遊びの種類と教育効果との関係指標」をまとめ、消費者や生産者にとって利用価値のある資料の作成を目指した。本稿は、木の里工房木薫と岡山県立大学林研究室の産学プロジェクト活動の中で行われた、未就学児を対象とした木育玩具のデザイン開発について報告する。開発プロセスは、予備研究の資料や保育園での観察調査で得られた知見より、木育玩具のプロトタイプを制作し、保育園や地域の木育イベントでの実験検証を実施した。検証の結果、子どもの身体能力や知的能力の成長を促す効果が確認され、購入の際に指標を参考にすれば、玩具の選択が容易になる可能性が明らかになった。
  • 林 秀紀
    2018 年 24 巻 1 号 p. 1_30-1_33
    発行日: 2019/03/31
    公開日: 2019/03/19
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     文化庁が実施した国語に関する世論調査によると、1か月に本を1冊も「読まない」と回答した人が47.5%で、「読書量は減っている」と回答した人が65.1%を占めた。スマートフォンなどの情報機器の普及や高齢者層の視力など健康上の問題から、ほぼ全世代で読書離れが進んでいる。
     本開発は、読書離れが進みつつも多くの人が読書量を増やしたいと思っている状況に対し、本を読むという行動を誘発するきっかけとしてブックカバーを位置づけ、本への愛着や読書への関心を再び喚起するようなブックカバーの新製品開発を目指した。
     本を読む時だけ開くマグネット・フックの採用により、プライバシー保護や本の汚れ、破損を防止することができる他、脱着式のアジャスタ機構により、素材や色柄の交換や、本の厚さへの対応が可能となった。紙などの使い捨てのブックカバーに比べ、長く使え、大切な本を優しく守り、本を読む儀式や習慣を促す効果がある。
  • 松崎 元, 若生 然太, 大岩 孝嗣, 赤坂 拓郎
    2018 年 24 巻 1 号 p. 1_34-1_37
    発行日: 2019/03/31
    公開日: 2019/03/19
    ジャーナル 認証あり
     スーツケースは、使用状況の多様化と可搬重量の増加、そしてキャスター性能の向上から2輪で引く・4輪で押す両方の使い方が可能となり、現在、広く普及している。日本国内においては公共施設での事故が社会問題にもなっており、人込みでは体の近くで引くことが推奨されている。また高齢者の増加もあり、走行負担の少ない製品が求められている。本作品は、2段階の試作による検証で、それぞれの操作時におけるハンドルの握りやすい傾斜角度を割り出し、これに基づいてグリップの造形を行ったものである。更にパーツの減数とコストの削減を行い、持ち上げる際のピックアップハンドルとしても使うことができる。市場への投入にあたって、まずはシニア女性をターゲットとした製品のハンドルに採用した。今回の開発で、ハンドル形状の工夫による操作の向上と負荷の低減を確認することができた。
  • 中野 仁人
    2018 年 24 巻 1 号 p. 1_38-1_43
    発行日: 2019/03/31
    公開日: 2019/03/19
    ジャーナル 認証あり
     研究室では、これまで学生たちとともに京都の伝統工芸技法に着目し、企画開発、作品製作、展覧会の開催と作品集の編纂を継続して進めてきた。すなわち、伝統工芸について学び、制作し、そして広めることを目指してきたのである。その活動が2017年に10年目を迎えた。その間、いくつもの伝統工芸工房の職人たちと協働しながら、現代社会に合致した製品コンセプトの提案や、新たな機能の追求、異なる素材の実験、異なる工芸技法の併用や工房間の連携の試み、さらに新技術の開発や活用など試行錯誤を重ね、これからの京都の伝統工芸の展開について検討し続けてきた。そしてまた社会に向けて伝統工芸を発信する行為としてのデザイン作品へ昇華することを目指してきた。本稿では、その10年間の軌跡と一連の活動の意義について振り返ってみたいと思う。
  • 羅 彩雲, 杜 盈萱
    2018 年 24 巻 1 号 p. 1_44-1_47
    発行日: 2019/03/31
    公開日: 2019/03/19
    ジャーナル 認証あり
     纏花(春仔花)とは台湾の伝統的な民芸品のひとつである。結婚の際に花嫁には欠かせない髪飾りで、台湾では古くから作られてきもの。纏花は、女性たちが女性らしさを表現するための手工芸であり、女性たちによって受け継がれてきた。そのために、いわゆる専門の職人はないし、技術継承の仕組みもないものである。結婚する際に、お嫁さんとお客は各自身分に適う花型を飾っている。幸せとお祝い意味を伝われている。
     今度の作品は纏花工芸の応用範囲を広げるようになるのは本研究の目的である。特に結婚に関する道具を中心とする。それ故、台湾と西洋式な結婚式でよく使われる蝋燭台に基づいて、纏花式蝋燭台を創作したものである(図1)。
  • 伊豆 裕一, 鈴木 美香
    2018 年 24 巻 1 号 p. 1_48-1_53
    発行日: 2019/03/31
    公開日: 2019/03/19
    ジャーナル 認証あり
     突然心停止を起こした人を救うために必要な措置である心臓マッサージを、小中学生から高齢者までが興味を持って正しく習得できる学習教材としての、心臓マッサージ練習キットを開発した。
     心臓マッサージの実地練習には、従来、人体マネキンが使用されるものの、心臓の圧迫により血液を送り出す仕組みを理解しにくく、また、参加者全員の実習機会が作りにくいとの課題が指摘されてきた。Dock-kun(ドックン)と名付けた本練習キットは、ポンプと透明な浮き輪形状のバルーンを組み合わせることで、水を使った血液の流れや空気の出入りによる、呼吸との連動による心臓マッサージの仕組みの見える化を図った(図1)。さらに、親しみやすい外観デザインと比較的安価な価格を実現することで、指摘されてきた課題を解決した。
  • 赤羽 亨, 金原 佑樹, 冨田 太基
    2018 年 24 巻 1 号 p. 1_54-1_57
    発行日: 2019/03/31
    公開日: 2019/03/19
    ジャーナル 認証あり
     「One-size-fits-one」は、パラメトリックデザインの手法とデジタルファブリケーション機器であるCNCミリングマシン連動させ、スツールをデザイン・制作するシステムである。制作する全てのスツールは、木製の3つのパーツからなるシンプルな構造のもので、強度を確保しつつ組み立ても容易である。ユーザーは、手を広げるジェスチャーで示すことによって、想定している「座面の大きさ」と「スツールの高さ」を決定する。ソフトウェアは、入力されたデータに対応したスツールの3Dデータと各パーツの外形データを生成し出力する。ここで得られたデータをもとに、CNCミリングマシンを使ってパーツを切り出し、組み立てることによって独自の座面の大きさと高さを持つスツールとなる。
  • 蛭田 直, 長山 大樹, 後藤 和彦
    2018 年 24 巻 1 号 p. 1_58-1_61
    発行日: 2019/03/31
    公開日: 2019/03/19
    ジャーナル 認証あり
     本作品は、導電性インクを使用した照明付きのブックカバー、ブックカバーライトのデザインプロセスを通じて、開発事例が少ない導電性インクを量産適用する際の問題点を明らかにするとともに、実装方法の提案と実践を行ったものである。
     導電性インクは、印刷を行うだけで電気回路や電子回路を実現できるとともに、印刷する媒体の特性を活かした機能や特徴を実現することが可能である。一方で、量産適用する場合には、一般的な基板をもちいた回路とは異なる問題が生じるため、プロトタイプや少量の生産を中心に使わる傾向にある。本稿では、製品開発を通じた導電性インクの特性を明らかにするとともに、その量産適用方法について述べる。
  • 植村 朋弘
    2018 年 24 巻 1 号 p. 1_62-1_67
    発行日: 2019/03/31
    公開日: 2019/03/19
    ジャーナル 認証あり
     幼児教育の現場において、プロジェクトによる学びが注目されている。プロジェクトの学びとは、子ども達のアート表現や実験による探究活動を通して、保育者が子ども達との対話や子ども同士の対話を観察し、省察をもとに学びの本質を見出し活動をデザインしていくことである。その活動は、子ども達が主体となって持続的・創造的な学びとして展開していく。そこでは「ドキュメンテーション」が活動の質を高める重要な役割を担っている。本報告では、学びの活動をデザインするためのドキュメンテーションツールとして「EasySnap」及び「EasySnapArchiver」の研究開発をおこなった。これらのツールは、iPhone及びMac上を実装するソフトウェアである。保育現場に赴き保育者へのインタビューや現状の記録方法の調査を行い、ドキュメンテーションの役割を捉えた。デザイン開発をもとにプロジェクトによる創造的学びの活動とドキュメンテーションの意味と仕組みを捉えた。
  • 永井 由美子, 江口 晋太朗, 上平 崇仁, 富田 誠, 鹿内 麻梨子, 富田 真弓
    2018 年 24 巻 1 号 p. 1_68-1_73
    発行日: 2019/03/31
    公開日: 2019/03/19
    ジャーナル 認証あり
     本稿は、故人渡辺保史の「Designing Ours『自分たち事』をデザインする」をクラウドファンディングで出版したプロジェクトの作品に関する報告である。本作品は(a)クラウドファンディングによる出版(b)出版記念イベントの二つで構成されている。後者においては出資者の参加によるトークショーを開催、トークショーでは故人の年表を作成した。立案からイベント実施まで約半年のプロジェクトであった。結果として(A)故人の思考の可視化、(B)関係者から見た故人の可視化、という二つを作品化することができた。本稿では、SNS時代に置いて、亡くなった人をSNS上で知る友人たちの「グリーフケア」としての「お弔いのデザイン」という視点からそれぞれの作品を捉えた。
  • 遠峰 結衣, 清野 諭, 西 真理子, 田中 泉澄, 北村 明彦, 新開 省二
    2018 年 24 巻 1 号 p. 1_74-1_79
    発行日: 2019/03/31
    公開日: 2019/03/19
    ジャーナル 認証あり
     高齢者のフレイル(虚弱)を先送りし、健康寿命を延伸するためには、地域ぐるみの運動・栄養・社会参加の取り組みが重要である。私達はその実践のために「大田区元気シニア・プロジェクト」を立ち上げ、活動の中で取り組みにおけるキーワード「筋力運動・実践場所・一緒に」を発見した。
     そこで私達は、地域高齢者が気軽に立ち寄れる筋力運動のための場所づくりを目的として、椅子を利用したスクワット運動をカウントするシステムを開発し、2017年6月より段階的に東京都大田区内にある7つの施設に導入した。システムは、2018年8月現在まで継続的に利用されているため、この取り組みで生まれた場所は、高齢者の運動場所として機能していることがわかった。また、サービスを拡充することで、この場所が高齢者の健康ステーションとしてさらに活用され得ることが示唆された。
  • 杉本 美貴, 市丸 美波子, 小副川 貴博, 眞田 賢一, 本田 一光
    2018 年 24 巻 1 号 p. 1_80-1_85
    発行日: 2019/03/31
    公開日: 2019/03/19
    ジャーナル 認証あり
     本作品は福岡県南部の筑後地方で地域産品を製造・販売する10社で構成される『ちっごたる』のブランド開発を行ったものである。この10社は〈小規模企業者〉〈作り手〉〈異業種〉の集団であることが特徴である。本ブランド開発では、文献等の情報からだけでは知り得なかった多くの現実的な課題や困難があった。ブランド開発の経験に乏しい〈小規模企業者〉〈作り手〉のモチベーションを維持し、活動を円滑に推進するためには、ブランド開発の過程で少しずつでもブランド化の効果が実感できることが重要であり、自分たちに無理なくできることから始める「スモール・ブランディング」という考え方での取組みが有効であった。また、〈異業種〉の集団でブランド化を図るには、商品そのものではなく、企業や商品を取り巻く環境の中から共通点を見出すことで、他が簡単に真似することができない独自の差別化ポイントになることが確かめられた。
  • 伊藤 孝紀, 杉山 弓香, 水口 敬悠, 伊藤 誉
    2018 年 24 巻 1 号 p. 1_86-1_91
    発行日: 2019/03/31
    公開日: 2019/03/19
    ジャーナル 認証あり
     名古屋市都心部に位置する栄ミナミ地区は、プレイス・ブランディングの視点で、統一したデザインコードによるまちづくりを実施している。
     都市再生推進法人「栄ミナミまちづくり株式会社」が公共空間におけるエリアマネジメントを実施する際に、デザインコードに従って、プロポーションやテーマカラーを各事業のデザインに反映している。
     筆者らは、組織発足時から地域の協議に参加し、デザインコードの作成および事業提案、実施計画、各事業の効果検証をおこなっている。
     プレイス・ブランディングをエリアマネジメントに活用することは、事業の視認性や広告価値を高めることにつながる。そのため、栄ミナミ地区は活気と賑わいある景観を持続しながら成長しつづけるまちづくりの実現を可能にしている。
  • 原 寛道, 又吉 和真, 浦上 貴一, 今泉 博子
    2018 年 24 巻 1 号 p. 1_92-1_95
    発行日: 2019/03/31
    公開日: 2019/03/19
    ジャーナル 認証あり
     近年、安全基準に合致しない遊具が撤去され、利用者の要求に合わずに寂れていく都市公園が多い。私たちは、子どもを中心に、柔軟な公園利用を可能にする「移動式遊具」のデザイン開発が必要だと考えた。移動式遊具とは、従来の基礎などで地面に固定された遊具とは異なり、大人が解錠すれば、子どもが自由にパーツを移動して主体的に遊べるもので、遊びの創造性を発揮できる遊具である。
     私たちは、遊具パーツを入れ子構造にして、コンパクトに収納可能にするとともに、収納と展開が遊びの一環として行うことで、子どもたちが自主的に片付ができることを考えた。そして、公園に多様な子どもたちが来ることを考慮し、動的遊びと静的遊びが共存して楽しめる遊具の試作検証を繰り返し、理想的に子どもたちが遊ぶ様子を確認した。
     また、試作遊具を公園に1年以上設置し、住民団体が主体的に活用したり、放課後児童が利用できるような取組を実践し、都市公園での運用可能性についても検討した。
  • 稲坂 晃義, 廣部 澪
    2018 年 24 巻 1 号 p. 1_96-1_101
    発行日: 2019/03/31
    公開日: 2019/03/19
    ジャーナル 認証あり
     広大な敷地を有する団地において、住民の移動負担を軽減しながら住民間のコミュニケーションを誘発し、新たなコミュニティ形成を促すための仕組みとそれを支援する場づくりのための装置を提案する。「ブックシェアを通じて新たなコミュニティの形成を促進する」をコンセプトに、「本(Book)」が移動して「くる」にもじり「ぶっくる」と名づけた可動書棚を製作した。本プロジェクトは「ぶっくる」本体の製作に留まらず、その運用の仕組みから、広報の方法、イベント参加時の利用状況の観察により課題を発見するための調査分析まで含むトータルデザインによって実現している。様々なイベントへの参加を通じて、コンテンツは「本」に留まらず、様々な可能性を秘めたデザインプロジェクトである。
  • 鈴木 晴賀, 高橋 明里, 今泉 博子, 原 寛道, 田原 哲, 鈴木 健一
    2018 年 24 巻 1 号 p. 1_102-1_105
    発行日: 2019/03/31
    公開日: 2019/03/19
    ジャーナル 認証あり

     近年の食の安全・安心への関心の高まりを受け、レストラン内における店産店消を可能にする育苗装置のデザイン開発を行った。装置は、植物工場技術の一つであるエブ&フローの潅水方法を応用した自動潅水システムを用い、店内スタッフでも失敗なく育苗ができるようになった。また、業務の一環として円滑に栽培を継続できるよう、仕組みについても提案し、1年間の検証を経て、店内で完結した栽培が可能になった。その中で、育苗の様子が店内で見えることからスタッフと来店客との積極的な会話が見られ、レストランにおける植物工場技術活用の新たな価値を見出した。

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