デザイン学研究作品集
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  • 2025 年30 巻1 号 p. 1_1-
    発行日: 2025/03/15
    公開日: 2025/03/18
    ジャーナル フリー
  • 舟山 貴士
    2025 年30 巻1 号 p. 1_2-1_7
    発行日: 2025/03/15
    公開日: 2025/03/18
    ジャーナル 認証あり

    本制作は、日本語フォントにあまり用いられてこなかった合字以外での連綿表現に取り組んだものである。金属活字で用いられた連綿の仕様をデジタル上で再現することに取り組み、そこで感じる表現の違和感から、書の技法を参考としてOpenTypeやバリアブルフォントの技術を用いて、違和感の少ない連綿表現を実装する連綿フォントを制作した。金属活字の技術仕様では単調な組み上がりになる部分については、太さや幅の軸を持つバリアブルフォントにすることでより自然な抑揚がつく組み上がりが実装できるようになった。字形が不自然になる部分については接続のパターンを見直し、接続位置の調整をおこなうことのできる試作を制作した。試作の仕様をもとに、連綿表現を実装できるフォントの作成をおこなった。

  • 中野 仁人, 平野 理子
    2025 年30 巻1 号 p. 1_8-1_13
    発行日: 2025/03/15
    公開日: 2025/03/18
    ジャーナル 認証あり

    手話は目で見る言語であり、およそ8万人の日本人が母語として活用している[注1]。そして現在、手話言語法制定のために非ろう者への普及啓発が行なわれている。しかし、書籍や手話サークルでの学習は、手話に触れる機会のない非ろう者にとってハードルが高い。実際には手話の動きの由来は、聴覚言語を使用する非ろう者にとっても理解しやすいものが多く、興味を持ちやすい特徴がある。そこで、手話を身近に学ぶことのできるツールとして、手話の動きとその由来の絵柄を合わせるカードゲームを制作した。

  • −作品「L∞P」、「点、転々」−
    石井 達郎, 小山 理生, 田中 喜作, 畑 裕梨, 妹尾 武治, 金 大雄
    2025 年30 巻1 号 p. 1_14-1_19
    発行日: 2025/03/15
    公開日: 2025/03/18
    ジャーナル 認証あり

    この作品2点は、高精細8K解像度技術を用いたコンピュータグラフィックス(CG)映像表現の可能性を探求するものである。特に、錯視および生成要素といった視覚的なトリックやジェネラティブ要素の融合により、高精細な映像表現をどのように実現するかを検討し、メディアアート作品として制作を行った。我々の研究室で制作したプルフリッヒ効果やベクションを利用した作品「L∞P」と、生成プログラミングを用いた作品「転、点々」について、8K技術の特性を最大限に活用し、視覚的インパクトと新たな映像体験を提供するための方法論と技術的アプローチを考察する。また、これらの作品を用いた提示実験を通じて、8K高精細映像におけるCG表現の効果を分析し、今後の映像制作の可能性を示す。なおこれらの作品はメディアアートコンペに応募し、入賞を果たしている。

  • 柿山 浩一郎, 佐藤 聖隆, 森本 竜也, 西田 宜孝, 佐藤 詩織
    2025 年30 巻1 号 p. 1_20-1_25
    発行日: 2025/03/15
    公開日: 2025/03/18
    ジャーナル 認証あり

    これまでの札幌市の路面電車事業では、新型車両に関してはその高いデザイン性から、ラッピングを行う広告商品は展開されてこなかった。しかし、経営の健全化が課題となり、2023年1月から検討が開始され、2024年3月に新型車両のラッピング広告商品の販売が開始された。本稿は主に、先行研究調査を通した実施方針の明確化と、審査基準の検討、試行デザイン車両の試験走行を対象とした市民アンケートを通したデザインガイドライン案の作成による商品化検討プロセスの記録と省察である。審査基準の提示に対する、広告代理店のデザイン案と審査委員の採点結果の振れ度合いから、ガイドラインの評価が可能になる可能性を提示した試みが特徴的であった。

  • 松崎 元, 佐藤 唯行
    2025 年30 巻1 号 p. 1_26-1_31
    発行日: 2025/03/15
    公開日: 2025/03/18
    ジャーナル 認証あり

    「いつもともしもをフリーにする」防災に関わる新しい概念「フェーズフリー」普及のため、フォント、WEBサイト、アワードのポスターや賞状、トロフィーなど、各種コミュニケーションデザインを展開し、フェーズフリーに関するブランディングとプロモーションを実践した。先行して作られたアクションパートナーマークを原型とし、「P」と「F」から全てのアルファベットへと拡張してフォントをデザインしたことで、企業名やブランド名、様々なプロジェクトに統一したイメージでの視覚伝達機能を与えることができた。本作品は、まだ定着していない概念のビジュアルコミュニケーションをタイポグラフィによって円滑に進める手法を用いた特徴的な事例であり、本稿は、10年に渡る「フェーズフリー」の理解と普及に不可欠な一連のコミュニケーションデザインとそのプロセスをまとめたものである。

  • 杉本 美貴, 小河原 悟, 松井 菜月希, 阿部 圭子, 上野 和宏
    2025 年30 巻1 号 p. 1_32-1_37
    発行日: 2025/03/15
    公開日: 2025/03/18
    ジャーナル 認証あり

    本作品は要介護者のためのファインバブル技術を活用した今までにないマウスピース型口腔洗浄器である(図1)。マウスピースを口にくわえるだけでファインバブルが口腔内全体に行きわたって洗浄する。はじめに65歳以上の高齢者10名を対象にグリップの太さ、扁平率、扁平の向き、グリップの長さが異なる8種類の試作について主観評価と把持圧分布解析を行ない握りやすさを予測した。次に65歳以上の高齢者20名に対して実用できる3種類の試作を用いて同様の評価を行った。その結果、人差し指から薬指の3本の付け根付近と親指で挟み込んで握ることができ、本体の上側でも下側でも持ちやすい本体形状を創出した。マウスピースもサイズ、硬さ、装着感などに加え、誤えんや呼吸困難などの有害事象の有無についてユーザー評価を行い、最終形状を決定した。

  • 心地よく長く使える樹脂座椅子
    橋田 規子, 名児耶 秀美, 和久井 一郎, 平尾 章成
    2025 年30 巻1 号 p. 1_38-1_43
    発行日: 2025/03/15
    公開日: 2025/03/18
    ジャーナル 認証あり

    日本では、現在も日常的に床座をする人は多い。床座は視点が低く空間を広く感じられ、安心感やリラックス感を得られることがメリットである。エノッツフロアチェアは、優しい曲面で座り心地が良く、モダンなインテリアに合うようにデザインされた。少し高い座面は立ち座りを楽にし、体重移動で前傾姿勢ができ、テーブルでの作業を快適にする。樹脂ブロー成型で製作することで、ウレタン製の既存座椅子と比べてクッションのヘタリが無く、水拭き可能で清潔に長く使っていくことができる。内部が空洞で軽く、片手で持ち運びが出来、屋外使用も可能。着座実験によって、体育座り、座卓での作業性で既存座椅子よりも良い評価を得ることができた。

  • 影山 友章, 鈴木 浩
    2025 年30 巻1 号 p. 1_44-1_49
    発行日: 2025/03/15
    公開日: 2025/03/18
    ジャーナル 認証あり

    本研究の目的は、ヤマハ発動機と名古屋市立大学芸術工学部の産学共同研究により、ヤマハ発動機の新製品開発に活用できる、新しいデザイン手法を構築することである。
    本デザインワークではまず、参加学生に予算を分配して非日常的な体験をさせ、それらの体験を統一した装丁のジャーニーマップに落とし込んだ。次に、ジャーニーマップから“どのような時に人は感動するのか”を示す「感動創出要件」を抽出させた。そして、感動創出要件をもとに、新発想の感動体験モビリティのコンセプトデザインを生み出した。成果物はヤマハ発動機社内で大きな反響を得るなど、ヤマハの新製品開発の一助となるアウトプットを創出することができ、本研究の目的を達成することができた。

  • 迫坪 知広, 松野 小百合, 郭 文, 大塚 眞浩
    2025 年30 巻1 号 p. 1_50-1_55
    発行日: 2025/03/15
    公開日: 2025/03/18
    ジャーナル 認証あり

    本作品は、日本在住の筆者および共同執筆者がインドのムンバイ近郊鉄道向けの鉄道車両デザインの仮想プロジェクトに対してデザイン提案を行ったプロセスおよび提案内容、提案に対する評価を記述したものである。外装のデザインでは、コンセプトワード「Energetic & Systematic」に基づき、ムンバイのエネルギッシュな気分を表現した「先頭部の造形」と、交通インフラをネットワークとして扱うための案内サインとしての「外装のグラフィックデザイン」を提案した。内装のデザインでは、コンセプトワード「Smooth & Smart」に基づき、多くの乗客で混雑するムンバイ近郊鉄道の鉄道車両内でスムースな移動を実現するための「車内レイアウト」と、外装のグラフィックデザインの考え方を踏襲したスマートな案内サインとしての「内装のグラフィックデザイン」を提案した。これらのコンセプト提案に対して、ムンバイ近郊鉄道の車両企画者から高い評価を得ることができた。

  • 住宅作品「エーテルの下で」をめぐって
    丸山 晴之, 川島 洋一
    2025 年30 巻1 号 p. 1_56-1_61
    発行日: 2025/03/15
    公開日: 2025/03/18
    ジャーナル 認証あり

    福井市郊外に建つ戸建住宅である。隣家や前面道路との距離が取れない敷地条件と、一般的な住宅の仕様を求めない施主の要望に応える形で、1階に窓を設けず2階に「エーテル」と名づけた大きな光だまりを設ける構成とした。標準的な住宅計画の手法であるnLDK型から脱却し、内部の間仕切壁をガラスとしたニュートラルな空間が連続する平面計画を採用した。1階は外部に対して閉鎖的であるが、内部では視線が通り透明な空間が連続する。ルーバーとガラスに囲まれた2階の光だまりは、1間グリッドの木造架構に光が乱反射し、その下で展開される一家の自由な暮らしに対する精神的な拠り所となっている。本稿は、この住宅の概要を発表すると同時に、設計プロセスにおける省察を、住宅建築における「透明性」の表現手法を軸に論述することを目的とする。

  • 境界を空間化する建築
    伊藤 孝紀, 高橋 里佳, 平野 章博
    2025 年30 巻1 号 p. 1_62-1_65
    発行日: 2025/03/15
    公開日: 2025/03/18
    ジャーナル 認証あり

    住宅とは、住まうためのシェルターとしての役割だけではなく、人間が生活するための“居心地がよい空間”が求められる。日常生活の記録調査から、施主が過ごしやすいと感じる空間を考察した。その結果、“隅っこ”や“端っこ”、縁(へり)や段差といった用途を持たない空間や、異なる機能の“境界(キワ)”で過ごす時間が多い傾向にあることが明らかとなった。そこで人間は知らず知らずに“境界(キワ)”を好む習性があるという仮説のもと、住宅の“境界(キワ)”に着目した住宅を計画した。
    施主は、夜勤のある消防士の夫、早番遅番のある保育士の妻と子ども1人である。各々の居場所や互いの営みが重なり合うような「行動を誘発する場所」を随所に設けることで、生活リズムが異なる家族が居心地よく暮らせるデザインとした。

  • アカゲザル展示場改修に伴うサイン及び環境演出デザイン
    上綱 久美子
    2025 年30 巻1 号 p. 1_66-1_71
    発行日: 2025/03/15
    公開日: 2025/03/18
    ジャーナル 認証あり

    東武動物公園のサル山は、50頭前後のアカゲザルを飼育展示する目玉展示の一つである。そのサル山が、四季を通して変化するアカゲザルたちの豊かな生活を観せる舞台に相応しくすべく約40年ぶりに改修された。併せて、アカゲザルを間近で観覧できるビューイングスポットも新設された。
    本稿は、2024年4月にリニューアルオープンした、アカゲザル展示場「あかげ365(さんろくご)」の案内誘導・学習・注意や禁止規制等のサイン全般と空間的顕示性が必要な境界部分や新設ビューイングスポットの環境演出デザインの概要、プロセスおよび成果について論述・省察し、動物園における情報伝達を軸にした環境デザインのあり方の考察・提言を試みるものである。

  • 岩田 祐佳梨, 菅原 楓
    2025 年30 巻1 号 p. 1_72-1_77
    発行日: 2025/03/15
    公開日: 2025/03/18
    ジャーナル 認証あり

    本稿では、筆者らが設計した筑波メディカルセンター病院の患者家族相談支援センターについて、改修前の課題、設計意図、使われ方を整理し、相談支援空間のデザインとして省察を試みた。本作品は「利用者が話しかけにくい」「プライベートに関わる話がしづらい」などの課題があげられていた患者家族相談支援センターを、利用者の視点に立った相談しやすい相談支援空間としてデザインを試みたものである。本作品では、木製什器や照明のデザインを用いて、迎える「病院の顔」としての空間、話しかけやすく、心理的安全性が保たれる空間、情報へのアクセシビリティを高める空間に着目して設計を行なった。結果、相談者の視点に立った相談支援への貢献、リーフレットや冊子の利用促進、職員同士のコミュニケーションの場としての活用がみられた。

  • 居心地のよい佇まいの図書館
    川上 元美, 嘉門 佳顕, 割田 淳一, 山﨑 佳子
    2025 年30 巻1 号 p. 1_78-1_83
    発行日: 2025/03/15
    公開日: 2025/03/18
    ジャーナル 認証あり
    電子付録

    今日、公共図書館の概念が変化し、あり方が単なる読書や学習空間のみならず、新たな情報収集、ライフスタイルの体験、発信を誘発する開かれた文化装置に変化しつつある。石川県立図書館(以下「当館」)のプロジェクトの発注者である石川県側の図書館のあり方に対する丹念な研究と考察は深く、また大きな期待がかかるなか、2017年公募型プロポーザルによって建築設計者に環境デザイン研究所(仙田満会長)が選定された。当方はその後、家具・什器類のデザイン担当としてこのプロジェクトに参画した。
    当館は、老若男女だれもが「ここに来る」価値を見出し、何度も利用したくなる施設として、多くの人が訪れることを目指した図書館である。それを実現する上で家具が果たす役割は大きい。本を読むとき、人は台に荷物を置き、椅子に身体をあずけ、机の助けを借りる。家具は人に寄り添い直接的に行為を支え、本との時間を豊かにする重要な存在だ。
    本稿は、全体の調和を考慮した智に向かう真正な環境づくりや、図書館の基本である「本を楽しむ、知のために探す、本と共に考える」という行為について、利用する人々の視点に立ちデザインした経緯をまとめたものである。

  • 若林 尚樹, 政倉 祐子, 飯島 なつみ, 田邉 里奈
    2025 年30 巻1 号 p. 1_84-1_89
    発行日: 2025/03/15
    公開日: 2025/03/18
    ジャーナル 認証あり

    動物園などのワークショップでは、参加者の興味を誘発し、主体的で積極的な行動を促す教材としてペーパークラフトの効果的な活用が期待されている。工作することで動物の形態的な特徴を体験的に学ぶことのできる教材として、その設計ノウハウの蓄積と活用が課題となっている。今回のワークショップは北海道の動物をモデルにしたペーパークラフトを組み立てる小学校低学年を主な対象としたものである。ペーパークラフトは動物の形態をシンプルな形状に類型化するとともに特徴的な部位をパーツとして分けることで、組み立てる際に動物の形態や生態についての気づきを誘発することのできるように設計を行った。アンケートや観察から、形態をシンプルな形状に類型化することで組み立て方や完成時の形状をイメージしやすくなり、それぞれの特徴的な部位を別パーツとすることで、その特徴を意識する様子がうかがえる結果が得られた。

  • 小林 桂子, 渡邊 淳司
    2025 年30 巻1 号 p. 1_90-1_95
    発行日: 2025/03/15
    公開日: 2025/03/18
    ジャーナル 認証あり

    ある芸術作品を鑑賞したときに起こる、言葉では言い表せない気持ちや感動を、どのようにしたら他の鑑賞者たちと共有できるだろうか?そのような「言葉で表現できない感想」を表現するために、触感のある様々な素材を用いた鑑賞ワークショップのプログラムのデザインを試みた。
    本ワークショップでは、様々な触感を持つ素材を集めたキットを用いて「触感感想物」を制作する。鑑賞者らは、素材の組み合わせ方と、その触り方を示しながら感想を語り合い、鑑賞体験を共有するワークショップを制作した。参加した鑑賞者は、自分が作品を鑑賞して得られた感想を、素材を組み合わせとその触り方で表現し、他の参加者に伝えることができた。

  • 藤木 淳, 藤木 寛子
    2025 年30 巻1 号 p. 1_96-1_101
    発行日: 2025/03/15
    公開日: 2025/03/18
    ジャーナル 認証あり
    電子付録

    本作は札幌国際芸術祭2024の事業の1つであるSIAFスクールにおいて開発した、アート実践と連動した初等プログラミング教育教材である。本作はプログラミング可能なWEBアプリケーション、芸術祭会場内に展示されるインスタレーション作品、同会場内に設置される専用検索端末の3つのパートで構成される。WEBアプリケーションではユーザは簡易なテキスト型プログラミングにより雪の結晶をモチーフとする図形を描画し、描画した雪の結晶の図形を専用サーバに投稿できる。インスタレーション作品では会場内に設営されたスクリーン上に投稿された雪の結晶の図形が数秒間隔で絶えず降り注ぐ映像を映し出す。また、ユーザは専用検索端末を使うことで指定した画像を降らせることが可能である。小中学校において本作を用いた授業を実施した結果、表現方法やテキスト型プログラミングに対して興味や視野を広げる機会となったことを確認した。

  • 田中 裕子
    2025 年30 巻1 号 p. 1_102-1_107
    発行日: 2025/03/15
    公開日: 2025/03/18
    ジャーナル 認証あり

    共立女子大学建築・デザイン学科デザインコースでは、地域社会への貢献を目標の一つとして演習に取り組んでいる。その成果として提案された「神保町カラーマンホール」施策は、千代田区神田神保町地区(以下「神保町」)の関係者から好評を博し、千代田区立お茶の水小学校(以下「お茶の水小」)前にカラーマンホールが設置された(図1)。
    本作品は、共立女子大学、神保町地区地域コミュニティ活性化委員会(以下「活性化委員会」)、およびお茶の水小児童との協働によって、企画から設置までに5年の年月を要し、実現した。地域の歴史や文化に着目し、恒久的に幅広い年齢層の地域の方々に愛される独自に制作したデザインが特徴である。
    本稿では、本プロジェクトの実現に至るまでの取り組みについて紹介する。

  • 人と街をつなぐ体験創出システム
    出原 立子, 出口 輝, 種岡 光児, 今村 駿介, 佐竹 康平, 本間 尋斗, 番場 蓮, 森山 翔, 米倉 裕貴, 中谷 太一
    2025 年30 巻1 号 p. 1_108-1_113
    発行日: 2025/03/15
    公開日: 2025/03/18
    ジャーナル 認証あり
    電子付録

    本作品は、「ConnectKanazawa 2」と称する公共空間における人と街のつながりを創出する体験型のメディアシステムである。公園にストリートピアノを設置し、参加者によるピアノのライブ演奏に連動するプロジェクションマッピングをつくり音楽と映像で会場を彩った。また、参加者毎に体験を思い出に残すために、Webアプリを用いて会場でAR(拡張現実感)ウサギを捕まえて、その時プロジェクションされたイメージと共にNFT画像として提供した。地域活性化のためのイベントで参加者自身が会場の演出に直接関わり、その場その時の思い出を残す体験を創出する本システムは、産学連携プロジェクトとして開発し、ライトアップイベント「金澤月見光路2023」において実証実験を行った。

  • 上野 明也
    2025 年30 巻1 号 p. 1_114-1_119
    発行日: 2025/03/15
    公開日: 2025/03/19
    ジャーナル 認証あり

    本作品は厚さ3㎜前後の板金を積層したキャビティとコアで構成した金型による射出成形からできた下ケースと、アクリル板をカットして製作した上カバーを組み合わせた電子回路基板をカバーするための筐体である。
    本作品の下ケースの金型のキャビティとコアは金属板を積層することによりできており、積層している板の部分的な変更によって大きさの違う筐体が成形できる。これにより内蔵される基板のサイズ変更への対応が可能となる。また部分的な外観の変更にも対応が可能となる。そして、板金の加工にレーザー加工機を利用することにより金型加工のコストダウンを目指した。

  • 着地型サイクルツーリズムのためのツール
    日髙 仁
    2025 年30 巻1 号 p. 1_120-1_125
    発行日: 2025/03/15
    公開日: 2025/03/19
    ジャーナル 認証あり
    電子付録

    本作品「チャリピクセット」は、自転車でピクニックを楽しむためのツールである。「チャリピク」とは、チャリ(自転車)とピクニックを合わせた活動である。神奈川県三浦市で一般社団法人三浦市観光協会がレンタサイクルのオプションサービスとして「じゃらん」などを通じて販売している。オリジナルのチャリピクセットLの使用を繰り返し改良を重ねるなかで、S続いてМのサイズの異なるセットが生まれた。これらのセットがあるだけで、何もない環境が特別なものとなり、普段と違った体験をすることができるのがこのツールの可能性である。開発のプロセスごとに「ものと意味の関係性」の気づきを記し、地域住民であるチャリピクガイド達の意識がどのように変化し、彼らと地域の環境のより良い関係性が構築できるかについて考察する。

  • 福本 塁
    2025 年30 巻1 号 p. 1_126-1_131
    発行日: 2025/03/15
    公開日: 2025/03/19
    ジャーナル 認証あり

    本作品は、老朽化に伴う建て替えが決定している小学校旧校舎をVR空間としてアーカイブし、それを素材としたカードゲーム「いのこりマスター」を開発することで、多世代・地域間での「文化的記憶継承」を促す新たな手法として提案するものである。「短い時間で遊ぶことができ、教職員や空間に紐づいた小学校時代の記憶を語る」ことをコンセプトとし、様々な立場から小学校時代の記憶の語りを手がかりに価値観の共有を促すことが可能となっている。
    本報告では、作品の概要とデザインプロセス、及び日常へ対話が波及する可能性に関する利用評価について報告する。

  • 二宮 咲子
    2025 年30 巻1 号 p. 1_132-1_137
    発行日: 2025/03/15
    公開日: 2025/03/19
    ジャーナル 認証あり

    「みかん米粉どら焼き」は関東学院大学共生デザイン学科二宮ゼミナール(以下、二宮ゼミ)の社会連携教育「小田原みかん農園再生プロジェクト」(以下、農園PJ)から生まれた地域支援商品である。筆者は二宮ゼミ指導教員として農園PJの立ち上げ・運営、リサーチ、商品企画、製造・販売体制構築、帯紙・リーフレット制作、プロモーション等、2017年度から継続して取り組んでいる。「みかん米粉どら焼き」は荒れたみかん畑を再生するシニアネットワークおだわら&あしがら(以下、シニア)の活動支援目的で筆者が発案し、二宮ゼミの企画・制作を指導・監修した。小田原市内の和菓子店がシニアからみかんを購入・製造し売上から活動支援金を寄付する。米粉は耕作放棄田を再生する米穀店から購入しシニアと交流関係を構築した。本論文は農園PJ発足時に遡って二宮ゼミの実践・教育を省察し、目的や価値認識の多様性をあえて一致させず、いかに共存しうるかという順応的ガバナンスの視点で指導・監修することが多元的デザイン実践・教育の成立要因であり持続性をも担保する実相を描き出した。

  • 2025 年30 巻1 号 p. 1_138-
    発行日: 2025/03/15
    公開日: 2025/03/25
    ジャーナル フリー
  • 2025 年30 巻1 号 p. 1_139-
    発行日: 2025/03/15
    公開日: 2025/03/25
    ジャーナル フリー
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