デザイン学研究作品集
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背もたれ中折れ式車いすのデザイン提案
木村 圭汰岡本 祐輝髙野 修治加藤 健郎松野 史幸
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2018 年 23 巻 1 号 p. 1_6-1_11

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抄録

本作品は背もたれ中折れ機構を備えた室内環境に調和する新しい介護用車いすである。背もたれ中折れ機構は、背面を分割し上部を前傾できる機構を有しており、身体に快適な姿勢を保つことができる機構である。しかし、同機構の快適性に与える影響について、生理的指標による検証は殆どなされていない。さらに、機構が複雑であるため、見た目に与える印象において、室内環境に存在する家具や家電製品などと調和が取れたデザインとは言い難い。
この問題を解決するため、分析手法を用いて機能を整理しデザイン案を導出した。導出したデザイン案を基に中折れ車いすを試作し、中折れ車いすに座っている高齢者の生理データの計測を行い、同機構の機能性における有効性を確認した。最後に、様々な世代の被験者に対するアンケートにより本デザインの意匠性における有効性を検証した。

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© 2018 著作者
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