高齢化社会がますます進む中で、歩行が不自由になり外出にためらいがちなシニア層が、気軽に外に出る機会を増やすための手助けとなることを目指し、折りたたみ式電動カートの開発を行った。2017年9月27日から29日まで東京ビッグサイトで開催された第44回国際福祉機器展H.C.R 2017にて株式会社キュリオから『SCOO』(スクー)として発表され、2018年春から国内外で販売を開始している。一般にシニアカーと呼ばれる乗り物はサイズも重量も大きく、他の乗り物に乗せて運ぶことが困難であり、旅行等で活用することが難しかった。本製品は折りたたみ式のため、従来困難だった自家用車のトランクへの積載、新幹線等の電車への持ち込み、航空機への手荷物としての預け入れが可能となり、利用者の活動の場を大きく広げることに貢献するモビリティとして市場投入された。