2023 年 28 巻 1 号 p. 1_20-1_23
愛知県蟹江町に位置し、土木資材であるカルバートを用いて公園のように、まちに開かれた建築をデザインした(図1)。地元の子育て団体などとWSをおこない必要とされる機能を抽出し、ベーカリーやカフェ、コインランドリーに加え、砂場など子ども達が集い、自由に遊び回れる空間を提案した。
建設会社のサテライトオフィスとしての役割を担い、周辺住民との交流や子ども達に土木の技術を知り、体験してもらう場にもなる。若手パン職人の独立支援となるシステムや近接する河川環境との共生する仕組みなど、まちづくりの活動に寄与する建築を目指している。
with/after コロナで望まれる、店舗(民地)の賑わいが軒先から歩道や公園(公地)に滲み出す、まちづくりの空間(ウォーカブル推進)のように、土木環境を建築空間に転化する試みである。