災害時の停電に対応する非常用発電設備には、燃料の備蓄が必要である。施設利用者に親しみやすく、かつ省スペースな燃料備蓄タンクを開発することがデザインの目的であった。現地調査を行い、燃料タンクの設置状況を確認した。調査結果に基づきアイデアの検討を行い、基本デザイン案を決定した。その後、試作品の製作によって細部の仕様を検討した。親しみやすさと未来感を両立したデザイン表現を目指した。最終案が決定した後、耐震やタンク内温度などの実証実験を行った。製品の特徴として、二重構造としたことで設置スペースが小さいこと、設置が容易であること、耐久性が高いことなどがある。2021年6月に全国販売を開始した。