本研究では、地域創生を目的とした課題解決型のプロジェクトとして、幟旗メーカーの技術を活かした商品開発を行なった。商品開発では、若者の感性や発想から幟旗用の生地を用いたブックカバーを考案した。地域の文化や歴史、観光に関する魅力について発信するブックカバーとして、「お好み焼き」「石垣」「神楽面」「牡蠣」「錦鯉」「広島弁」のイメージを使用し、インターネットや書店で販売した(図1)。本研究の趣旨は、産学連携による商品開発と流通のプロセスを通して、企業のイノベーション創出と地域の社会や産業に貢献する人材育成の促進を図ることである。