アロマテラピー学雑誌
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Print ISSN : 1346-3748
ISSN-L : 2189-5147
研究ノート
分娩時のアロマテラピー使用の有用性について
髙原 悦子 衛藤 英理子早田 桂増山 寿平松 祐司
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2019 年 20 巻 2 号 p. 22-27

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抄録

古来より経験的に用いられてきたエッセンシャルオイルであるが,近年医療現場でもいろいろな目的で用いられるようになってきた。産科領域では分娩後などにサービスとしてトリートメントの提供を行っている産院も多くある。しかし,補完療法の一環として用いている病院は少ないと思われる。

今回エッセンシャルオイルを分娩時に用い疼痛緩和や血圧低下,分娩時間の短縮が得られるかを検討した。疼痛緩和,分娩時間の短縮は認め,分娩時の被験者のリラクゼーションや満足度にはつながった。血圧変化,出血量の減少は認めず,今後データの蓄積が必要と思われた。産科領域でのアロマテラピーの使用は,治療というよりサービスの提供を希望する被験者が多く,現時点では補完療法としてのアロマテラピーは発展途上にあると考えられた。

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© 2019 公益社団法人 日本アロマ環境協会
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