抄録
U,PuにZr等を添加した合金燃料(以下金属燃料)の水冷却動力炉への適用可能性に注目し、開発経緯、適用実績等を調査した。世界最初のPWRであるショッピングポート炉の燃料は金属燃料であったが、1960-70年代の技術の選定過程で、燃焼度が低く制限されるという動力炉としての問題点が解決不可能と判断され、酸化物燃料の優れた特性が発見されたことと相俟って、以後、金属燃料水冷却の商用動力炉への適用は封印されたようである。しかし、原子力砕氷船など船用の原子炉に金属燃料が使われていることが明らかとなった。