日本原子力学会 年会・大会予稿集
2004年秋の大会
セッションID: K48
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ホウ素中性子捕捉療法
BNCTの適用拡大のためのコリメータ形状変更に関する検討
*熊田 博明山本 和喜村山 洋二
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抄録
原研のJRR-4で実施されているBNCTは、これまで悪性脳腫瘍に対する治療を目的に臨床研究が実施されてきた。しかし近年では、BNCTの利点を生かして頭頚部癌、舌癌等の脳腫瘍以外に対する臨床研究が開始されており、JRR-4に対しても多くの医師、研究者から脳腫瘍以外への対応が求められている。頭頚部癌等に対してBNCT照射を実施する場合、患者の肩等による体位の制限から、従来の壁に穴が開いているだけのビーム孔形状では患部をビーム孔に密着させることが困難である。従ってビーム孔部を15cm程度壁から出張らせて、自由度の高い患者セッティングを可能にするビームコリメータの整備が要求されている。これを踏まえ、脳腫瘍以外にも適用も可能、かつ、壁から延長させてもビーム強度の低下の少ないビームコリメータ形状について検討を行った。
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© 2004 一般社団法人 日本原子力学会
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