抄録
メタンハイドレートとは、氷とメタンからなる物質で、加速器パルス中性子源の新しい冷減速材として期待されている。そこで、実験を行う前段階として、モンテカルロシミュレーションコードMCNPXを用いた計算を行い、固体メタン、パラ99%水素などの既存の減速材との性能比較を行った。モンテカルロシミュレーションに用いた断面積データはENDF/B-V及びVI、メタンハイドレートの断面積データはGranada氏から提供されたものである。シミュレーション計算の結果、メタンハイドレートは、結合型、非結合型共に、冷中性子領域の中性子強度は、固体メタンよりは弱く、パラ99%水素よりも強いことがわかった。また、結合型、非結合型共にメタンハイドレートのエネルギースペクトルのピーク位置は固体メタンよりも高く、パラ99%水素よりも低いことがわかった。