抄録
燃料集合体は複数のサイクルにわたって装荷されることから、装荷パターンの最適化は複数サイクルを対象として実施することが望ましい。しかし、装荷パターンの設計は組み合わせ最適化問題であることから、複数サイクルを対象とすると、探索すべき解空間が爆発的に広がる。そのため、燃料装荷パターンの最適化計算は単一サイクルを対象として行われるのが一般的であり、軽水炉において複数サイクルを同時に最適化する解析は、特殊なケースである平衡炉心を除いては行われたことがない。 本報告では、PWRを対象として二サイクルの同時最適化を試み、(1)そもそもこのような最適化が現実的なのか、(2)これまで実施されてきた単一サイクル最適化を繰り返す逐次最適化によって、同時最適化の結果をどの程度再現できるのか、の二点について検討を行った。