日本原子力学会 年会・大会予稿集
2004年秋の大会
セッションID: C19
会議情報
高速炉,構造設計,格納容器設計
実用高速炉構造設計基準のための技術開発(その10)
非弾性解析のための負荷履歴設定法
*柴本 宏田中 良彦長島 英明井上 和彦笠原 直人大谷 知未
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抄録
実用高速炉の設計合理化を可能とすべく、非弾性解析指針の研究開発を進めている。非弾性解析の設計導入上、負荷履歴効果の保守的包絡法が主要課題である。負荷履歴の設定方針を検討し、“シェイクダウン域を超える負荷を抽出し、大きな負荷で包絡することにより負荷履歴を単純化する”こととした。最大負荷の繰返しのみに包絡できれば、履歴の考慮は不要となる。この仮定が保守的になり過ぎ設計不成立の場合、2種類以上の負荷をひずみが大きめになるように配慮して組合せることとした。そして負荷の組合せ方法を、原子炉下部構造を対象として2直線近似モデルを用い、履歴パターンを変えた非弾性解析を通じて検討した。この結果、_丸1_発生応力が逆向きの負荷を混在させること _丸2_負荷の組合せの種類毎、個別に計算し合算すること が、保守的評価に有効であることが分った。また、構成式の相違が累積ひずみに大きな影響を及ぼすことが明らかになり、軟らかめの構成式を用いた場合、負荷履歴に関する最小限の配慮で保守的なひずみが得られる見通しである。
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© 2004 一般社団法人 日本原子力学会
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