P3計画において、Np237反応度特性の実験的実証として、FCA所有のNp237サンプルと2つの臨界実験装置(TCA、FCA)を用いて広い中性子スペクトル範囲でのNp237反応度データを取得し、核設計手法の検証並びにP3原子炉概念構築に資する計画である。平成18年度から実施予定のNp237反応度測定試験計画を策定するため、TCAを対象として事前解析検討を行った。検討の結果、Np237サンプルの反応度価値は0.06_から_0.25%Δk/kであり、主に熱群の寄与が大きいため、水対燃料体積比が大きくなるにつれて反応度価値が大きくなることが分かった。また、過去に測定された天然ウランデータをMVPコードで解析し、MVPコードの摂動理論の適用性に関する見通しを得た。以上の検討から、TCAにおけるNp237サンプル反応度試験について見通しが得られた。