抄録
原子力のコミュニケーションの問題は関係するセクターが多く相互にフィードバックがかかり問題の本質が分かりにくいので、具体的解決案を見つけにくい。そこで小トラブルがコミュニケーションのやり方により大きな問題(事故)と解釈されてしまう事例について、定性システム・ダイナミックスを用いて分析した。 定性システム・ダイナミックスは関係する要素を書き出しそれらを正負の矢印で結ぶ事により、関係者のメンタルモデルを図式化し、現状認識の共有化を図るとともに問題点の抽出を図ることが出来、さらに解決案を見つけようとするものである。いくつかの図を作成し分析した結果、地方自治体やマスコミに対し誤解を与えないためには小さなトラブルでも最新のITを用いてすばやく現場から情報公開すればよいことが分かった。