日本原子力学会 年会・大会予稿集
2004年秋の大会
セッションID: E21
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ステンレス鋼
PNC-FMS鋼ラッパ管/SUS316鋼の異材溶接部の強度特性評価
*成田 健鵜飼 重治皆藤 威二大塚 智史藤原 優行
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抄録
オーステナイト鋼に比べて耐スエリング性が格段に優れていることから、実用化段階の高速炉燃料集合体ラッパ管部材として有望であるフェライト/マルテンサイト鋼(PNC-FMS鋼:11Cr-0.5Mo-2W,V,Nb)製のラッパ管は、SUS316鋼製の集合体上下部構造体との異材溶接が必要となるため、PNC-FMS側溶接部に生成するδフェライト相に起因する使用期間中における脆化等が懸念される。これらを回避する方法として開発された複合ラッパ管(PNC_-_FMS鋼丸管/SUS316鋼丸管TIG溶接→加工熱処理により最終ラッパ管形状とする)の異材溶接部の機械的特性を把握し、材料強度基準を整備するために必要な各種強度試験を行った。その結果、実用化段階でのラッパ管の想定使用温度である600℃以下において、短時間強度、衝撃、曲げ、クリープ、疲労特性いずれにおいても、複合ラッパ管異材溶接部は母材部と同等の機械的特性を有することが確認された。
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© 2004 一般社団法人 日本原子力学会
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