日本原子力学会 年会・大会予稿集
2004年秋の大会
セッションID: F60
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アクチノイドの分離,合金の調整,錯生成定数
水溶液電解法によるアメリシウム-カドミウム合金の調製
*佐藤 匠塩川 佳伸赤堀 光雄湊 和生伊藤 昭憲沼田 正美
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抄録
実験室規模の簡便なアメリシウムの金属調製法を開発することを目的に、水銀陰極を用いた水溶液電解法によりアメリシウムをアメリシウム-カドミウム合金として回収することを検討した。実験方法は、水溶液中でアメリシウムをカドミウムと同時に電解し、得られたアマルガムを真空中で500℃で加熱した。その結果、目的であるアメリシウムカドミウム合金(AmCd6)とアメリシウム酸化物(Am2O3)の混合物が得られた。アメリシウムの酸化の原因として、加熱時間が短かったためにアメリシウム-カドミウム合金の生成が不十分であったことと、生成したアメリシウム-カドミウム合金が熱分解したことが考えれれる。今後、低温で長時間加熱するように加熱条件を変更すれば、アメリシウム-カドミウム合金の生成を十分に進行させ、酸素濃度を低下することができると考えられる。
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© 2004 一般社団法人 日本原子力学会
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