日本原子力学会 年会・大会予稿集
2004年秋の大会
セッションID: E11
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中性子捕獲実験
中性子捕獲断面積測定施設のビーム条件最適化
*水本 元治大島 真澄長 明彦小泉 光生藤 暢輔木村 敦後藤 淳井頭 政之大崎 敏郎原田 秀郎古高 和禎坂根 仁堀 順一
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抄録
本研究では、現在開発を進めている4pGeスペクトロメータを用いて、京大炉リニアック中性子源においてマイナーアクチニド(MA)の精度のよい中性子捕獲断面積を取得する計画である。断面積の測定には、検出器の整備と同時に、中性子源強度の向上、バックグラウンドの低減、その定量的な把握が重要となる。電子リニアックでは、高エネルギーの電子がタンタルターゲットを照射する際に発生する制動輻射線を用い、(g,n)反応により中性子を発生させる。この際に、中性子を効果的にコリメートし、バックグラウンドの原因となる中性子の量を出来るだけ少なくする必要がある。また、中性子と同時に大量に発生する制動輻射線(ガンマフラッシュ)は、通常、その量が中性子の強度と比較して圧倒的に大きいため、このガンマフラッシュの影響を可能な限り排除しなければならない。本研究では、本格的な実験に先立ち、バックグラウンドやガンマフラッシュの低減等を目的に中性子捕獲ガンマ線収量を測定し、実験装置類の配置の最適化情報を得た。
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© 2004 一般社団法人 日本原子力学会
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