日本原子力学会 年会・大会予稿集
2004年春の年会
セッションID: K18
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2次荷電粒子スペクトルの測定
392MeV陽子入射によるVanadium-51, Tantalum-181からの陽子生成断面積の測定
*金 政浩才保 文伸芳原 新也池田 克彦市川 聖久山下 雄一郎今村 稔若林 源一郎池田 伸夫魚住 裕介的場 優桑折 範彦
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抄録
大阪大学核物理研究センターの東実験室において、392MeVの陽子線を51V及び181Taターゲットに入射し、陽子生成断面積を測定した。またこの結果を過去に行った12C, 27Alターゲットを使用した同様の実験のデータも示し、これと比較する。さらに、量子分子動力学(QMD)モデルと比較した。加えて、我々の研究室で開発して核内カスケード(INC)モデルとの計算結果との比較も行った。これらの核子多体型のモンテカルロシミュレーションでは、反応においてそのターゲット原子核の基底状態にシミュレーション結果が大きく左右されると考えられる。INC計算コードにおいては基底状態の密度・運動量分布が現実の値に近くなるように分布を作成した。また、QMDモデルの計算コードにおいては、実験再現性を検討する上で、12C等の軽いターゲットの場合、シミュレーションコード内で生成する基底状態に問題があることが確認されているため、そこに着眼してモデルの改善を行い、実験値と比較した。
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© 2004 一般社団法人 日本原子力学会
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