抄録
実機プラントにおける炉心特性監視の重要性が高まってくることから、炉内計測信号と炉心動特性モデルを組み合わせて、炉心流量評価、炉心安定性評価、温度反応度係数、ボイド反応度係数算出等を推定する新しい炉心監視手法の開発を進めてきた。近年、運転効率向上の為、熱出力定格運転が実施されている。熱出力増加に伴い、プラント出力制御安定性が問題となる場合がある。これは、熱出力増加に伴い主蒸気加減弁の開度が大きくなるため、開度/主蒸気流量の非線形特性を、制御系ゲインの一つである傾斜調定率で補償しきれなくなる場合に対応する。本報ではこのプラント出力制御安定性評価に重要な傾斜調定率に新たな評価手法を適用し、その検証及び有用性を述べる。