日本原子力学会 年会・大会予稿集
2005年秋の大会
セッションID: C17
会議情報
短パルス電子ビーム
アト秒時間分解能を実現する光吸収分光システムに向けて
新しい電子線ライナックとパルスラジオリシスの開発
*吉田 亮楊 金峰菅 晃一黒田 洋一武本 将近藤 孝文吉田 陽一
著者情報
会議録・要旨集 フリー

詳細
抄録
現在、世の中で一番短いインパルスはレーザー光パルスであり、数フェムト秒の光パルスの発生が可能である。しかしながら、フーリエ限界とよばれる短パルス圧縮の限界を規定する原理により、アト秒の短パルスの発生は困難である。一方、電子線などの粒子にはこの限界が存在せず、原理的にいくらでも短いパルスの発生が可能である。2004年度に我々の研究では、世界最短の98フェムト秒の電子線パルスの発生に成功している。電子線パルス圧縮の手法をさらに改善することにより、アト秒電子パルスを発生する技術を実現し、ダブルデッカー電子ビームをもいたアト秒パルスラジオリシスを開発することが目標である。
著者関連情報
© 2005 一般社団法人 日本原子力学会
前の記事 次の記事
feedback
Top