Fe-Cu合金における電子線照射効果の反応速度論によるモデル計算

抄録

電子線照射に伴うFe-Cuモデル合金の電気抵抗率の変化を、反応速度論に基づく欠陥挙動のモデル計算コードによりシミュレートした。Fe-Cu合金の電気抵抗測定により、欠陥数と電気抵抗率変化およびCu数と電気抵抗率変化の関係を求めた。この関係を用いて、室温におけるFe-Cu合金の電子線照射試験の結果について実験値と計算値との比較を行った。実験値、計算値とも照射速度が遅いと電気抵抗率の低下が少ない照射量で生じるという傾向が一致した。