修紅短期大学紀要
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農村型地域運営組織のあり方に関する考察
―農村RMOと農福連携の活用を視野に入れて―
館山 壮一
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2023 年 43 巻 2 号 p. 31-46

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抄録
 農村における地域運営はどのような方向性を有すべきか、本研究では農村集落での設立を目指した農 村型地域運営組織(農村RMO)のあり方を農福連携と関連付けて論じた。具体的には、政府公表の資料 を整理し、地域運営組織および運営事業の特徴を明らかにした。その上で農村集落が有する課題と資源 を提示し、農福連携が行う事業の特徴を明らかにした。そして農村RMOと農福連携の親和性について 論じ、農村RMOが目指すべき方向性を明らかにした。その結果、農福連携事業と農村RMOが営むべき 事業や性質には共通項が多く、障害者就労・雇用の有無が異なるだけで、どちらも農業・農村を通じた 地域支援の領域にあると結論付けた。そして、農業・農村支援として実績のある農福連携事業を原動力 として活用することで農村RMOは、より効率的に発展し持続的な地域運営につながると主張した。
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