日本原子力学会 年会・大会予稿集
2006年春の年会
セッションID: C13
会議情報
その他
減速材としての11B4C適用性評価
*堂野前 貴子舘 義昭小野瀬 庄二松元 慎一郎伊藤 正彦関根 学
著者情報
キーワード: B4C, 減速材, 照射, 組織観察
会議録・要旨集 フリー

詳細
抄録
高速炉におけるB4Cの使用目的には制御材(10B4C)や減速材(11B4C)、遮へい体(天然または微濃縮10B4C)がある。しかしながら10B4Cに比べて11B4Cの研究例は少ない。そこで、減速材使用を想定したB4Cの適用性評価を行った。減速材として照射するには、減速能、形状安定性が重要であるが、このうち減速能については実用化戦略調査研究にて進められている。ここでは形状安定性に着目し、外観観察及び微細組織観察を行った。その結果、中性子照射下での核変換He生成量が少なく、高温下での照射欠陥の回復が可能な11B含有B4Cペレットは、10B4Cで懸念される炉内での形状安定性の問題が無く、高速炉用減速材として高い適用性を有していることが明らかとなった。
著者関連情報
© 2006 一般社団法人 日本原子力学会
前の記事 次の記事
feedback
Top