抄録
革新的水冷却炉(FLWR)に関する研究の概要を報告する。FLWRは、軽水炉からの移行を容易にするため、2つのステップに分かれた炉心概念によって構築されている。第1ステップは軽水炉からの技術的ギャップの小さい高転換型炉心であり、第2ステップはそれと同じサイズの燃料集合体を使用する増殖型の低減速軽水炉(RMWR)炉心で、将来の燃料サイクル環境等の状況に柔軟に対応しながら、燃料集合体の交換によって第1ステップから移行する。
現在、持続的な核燃料サイクルへの移行期に適した第2ステップ炉心として、Puの転換比およびインベントリ性能を大幅に向上させた炉心概念の設計を進めているとともに、高転換型炉心概念等の検討も併せて進めている。
また、これまで実験も含めて進めてきた関連する要素技術開発についても多くの成果が得られ、特に、稠密格子炉心の除熱に関してはその見通しが得られた状況である。