抄録
プルトニウムの需給収支を精度よく計量できる長期核燃料サイクルシミュレーションモデルを使用し、再濃縮した回収ウランを活用する移行期用高増殖比炉心を対象に、わが国の長期原子力発電システムに導入した場合の設備導入規模、再処理設備規模、天然ウラン消費量などを定量的に分析し、その導入効果を検討した。その結果、移行期増殖型FLWRを利用することで、平衡期増殖型FLWRのみを利用する場合に比べ、2050年の本格導入以降、天然ウランの外部供給が不要になる完全な閉サイクル確立までの期間を約130年に大幅に短縮できることが明らかになった。