日本原子力学会 年会・大会予稿集
2007年秋の大会
セッションID: K30
会議情報
水炉熱流動
BWR下部プレナム内構造物まわりの詳細流動可視化に関する研究
(2) 流動可視化試験装置の概要と予備試験結果
*佐野 祐太阿部 豊藤原 暁子後藤 正治渡辺 史紀森 治嗣
著者情報
会議録・要旨集 フリー

詳細
抄録
BWR下部プレナム内では、強制循環ポンプから下降方向に流入した冷却水がほぼ180度向きをかえて上昇方向の流れとなり燃料チャンネルへ流入している。また、下部プレナム内部には、制御棒駆動機構(CRD)ガイドチューブ、計装管が貫通しており、さらに、チャンネル入口近傍には、炉心支持板懸架のための梁(ビーム)が存在するため、実際には複雑な3次元流れとなっていると考えられる。そこで本研究では、BWR下部プレナムを模擬した流動可視化試験装置を製作するとともに、その試験装置を用いた管群複雑流路内での流動の可視化観測を行った。得られた画像に対してPIVによる画像処理を行うととともに、LDVを用いた定量評価を行うことによって流速分布等についての実験データを取得した。実験結果は、BWR下部プレナム内の流動予測の為のCFDコードのベンチマーク用データベースとして整備することとした。
著者関連情報
© 2007 一般社団法人 日本原子力学会
前の記事 次の記事
feedback
Top