抄録
コンクリートキャスクを用いた使用済燃料の中間貯蔵では、貯蔵容器内部に収納されたキャニスタは、溶接により密閉される。中間貯蔵施設は、海岸に近い場所に立地されることが予想されるため、貯蔵施設内外の空気中には、海から飛来した海塩粒子が含まれている。コンクリートキャスクは、外気をそのまま内部に取りこみ、キャニスタ表面を自然対流で冷却するため、冷却空気中に含まれる海塩粒子がキャニスタ表面に付着する。キャニスタ溶接部に、海塩粒子が付着すると、応力腐食割れが発生する可能性があるが、これまでキャニスタ表面に付着する塩分量は、明らかにされていない。本研究では、塩水噴霧が可能な風洞内に、金属試験片を設置し、試験片上への付着塩分量を測定することにより、付着量の評価手法を構築することを目的としている。本報告は、第1報として、試験片上への塩分付着量の時間変化の測定結果を示す。