抄録
原子力安全システム研究所(以下「INSS」という)の原子力情報データベースに登録されている海外原子力発電所不具合事象から、1995~2005年の11年間の災害に関する不具合事象(暴風、豪雨、地震、津波、火災等)を抽出したところ、火災が最も多く発生していることが判明した。火災の不具合事象に着目し、故障原因別、プラントへの影響別、わが国の発生件数との比較等の分析を行った。その結果、海外も国内も電流加熱、電気アークなどの電気火災が全体の約半分を占めており、電気設備の保守管理が火災防護上最も重要であることが判った。