抄録
流動加速腐食(FAC)挙動に及ぼす添加元素および環境条件の影響を明らかにすることを目的として、Cr、Ni、Cuの添加量の異なる炭素鋼材料を用いて、流況の変化と配管の減肉速度との関係を調べた。その結果減肉速度は、標準材(Cr:0.01、Ni:0.015、Cu:0.01wt%)では流速の1.29乗に依存し、Ni添加材(Cr:0.01、Ni:0.1、Cu:0.01wt%)では流速の0.93乗に依存する結果を得た。添加元素の影響については、Niによる減肉抑制効果を確認すると共に、Cr添加量0.03%付近に減肉抑制のしきい値が存在することが示唆された。一方Cu添加による減肉速度の変化は認められなかった。